2025.09.28
落ちてきたフライパンで火傷したよしのです。こんにちは。
僕は今川越市に住んでいます。20年くらい前は、今の場所から歩いて5分くらいのところに住んでいました。家賃3万のバストイレ付激安物件です。その頃の食事の話をしていくので、ゆっくりしていってください!
そんな僕のアパートの目の前に今でいう町中華のお店がありました。僕は休日ランチはほぼそのお店でお昼を食べていました。そのほとんどは、レバニラ炒めか、かつ丼です。酢豚とか、たまごモヤシ炒めとか、たまに違うやつを食べていた気もしますが、大体レバニラ炒めです。ビールは飲んでいません。当時は酒嫌いの下戸でした。今は酒好きの下戸です。ほとんどが700円前後です。僕の他には、ガタイの良い作業着の男や、引退したご老体が席を占めています。時間によっては満席で、そういう時はアパートに戻って、頃合いを見てお店に行くのでした。店主とは特に雑談はしませんが、「昔、都内でフレンチのお店を持っていた」ということくらいは知る仲になりました。お店には、店主のほかにその父親も一緒に働いていました。何年かすると、父親は働くことが出来なくなりましたが、空いている席に座って、水の提供だけをするようになりました。そして客に話をかけてくるのです。マスコットキャラみたいです。店主のワンオペになりましたが、味に変わりはなく、気にせず通い続けます。
ある日、僕のアパートの前、つまりお店の前に救急車が止まっていました。店主もそこにいて、一言だけ「親父が死んじゃった」と。僕は「ご愁傷様です」とだけいいました。病気の様子はなかったので、老衰でしょう。その後も営業は続けていたので、僕は通い続けました。安くて美味しいのです。
今の場所に引っ越すことになって、その時は挨拶をしました。「すぐそこなんで、また来ますね。」でもだんだん足が遠くなってしまいます。近いことは近いけど、そっち方面に用事が無いのです。いままで「ちょっとトイレ」くらいの簡単な気持ちで行けましたが、今度はそうはいきません。徒歩0分から徒歩5分は気持ちを離れさせるのに十分な時間でした。いつか行こうと思っているうちに20年です。
20年前と味も量も値段も変わってません。値段が変わってないんですよ。20年前と。店主も見た目が20ねんプラスされていました。帰りがけに「お久しぶりです」と雑談を交わしました。向こうも覚えてくれていました。最近ちょっと疲れちゃったんだよね。値段?3年前にちょっと値上げしましたよ。米も高いし大変だよ。と。
僕の勝手な思い込みですが、もう少ししたら店をたたんでしまうかもしれません。「またいつか」と思っていると「今日で最後」ということになりかねません。今回はかつ丼を食べましたが、次はレバニラを食べようと思います。
【営業時間】
月〜金/9:30〜22:30 土/8:00〜23:00 日/8:00〜21:00
【住所】
埼玉県ふじみ野市大原2-1-32 ヤオコーふじみ野大原店2F
【アクセス】
東武東上線「上福岡駅」東口下車 徒歩約12分