2024.07.14
皆さん、自由に生きていますか?自由というと、しばしば哲学的な話になってきて、その解釈によって戦争が始まったりします。また、日本では、「察する」という文化があります。という事は自分の自由は捨てて、相手の事を慮ることになるでしょう。そういうわけで、僕が参加した水上(みなかみ)ツアーにおいて、とても自由に行動していたおじさんの話をしていくので、ゆっくりしていって下さい。
今回参加したツアーは、SLぐんまちゃん号で行く水上温泉ツアーです。高崎と水上をSLが結んでいます。週末を中心に運行されるようですが、詳しくはググりましょう。そのSLですが、この日が運行初日で、駅は多くの人で賑わっていました。県知事さんも来ていたようですが、人が多すぎて分かりませんでした。当然列車は満席です。多くの家族連れと鉄オタで賑わっていました。
鉄オタはこういう表記に興奮します。
そのおじさんは、僕の斜め向かいのボックス席に陣取り、持参した酒を楽しみ、風景を撮影していました。このくらいならあたりまえです。僕もやります。実際に、利根川沿いを走るSLからの車窓は絶景の連続です。窓も開けられるので、迫力のある写真、動画を撮影できるでしょう。そのおじさんも、汽笛が鳴るたびにスマホで動画を撮影していました。しかし、SLではトンネルでは窓を閉めるのがお約束。そのおじさんは閉めません。でもきっと、酔っぱらってるし、聞こえないんだろうなと。煙もそんなに入ってこなかったので、あまり気にしませんでした。そのうちに終着駅に到着し、バスで旅館へ。ここでは、昼食と、日帰り入浴が楽しめます。昼食は広間で食べます。
微妙に省略してあり、これでは僕がJR東日本の社員みたいじゃないですか!と歓喜しました。食事も想像のはるか上で、豪華な会席料理を楽しめました。ここでは、そのおじさんは、到着するやいなや、スマホを充電するためのコンセントを探します。見付からなかったのか、どこかへ姿をくらまします。しばらくして戻ってきて、酒を注文し食事をするのかと思いきや、また姿をくらまします。ビールの泡は消え、鍋の火の燃料が無くなったころ戻ってきました。僕はすでに食べ終わって、お風呂に行ったので、その後食事を楽しんだのかどうかは分かりません。
僕が温泉を楽しんでいると、そのおじさんも入ってきましたが、カラス並みに速い行水ですぐに出ていきました。入浴後、ロビーでまったりしようとすると、何やらおじさんがフロントに申し付けています。特に聞こうとしていませんが聞こえてきます。「タクシーまだ?」「いつ来るか電話して聞いて」「もう15分くらいまてるよ」「もう一回聞いて」「やっぱり歩いて帰るからいいや」こんな感じです。ホテルのフロントさんすごいのね。でも、このおじさん、終始すごく楽しそうなんです。SLの時も子供のようにはしゃいでたし、温泉でもにこにこしてたし、困ってる人を助けたりしてたし。同じツアーの参加者でしたが、なぜか帰りのSLにはいませんでした。
この旅行の一番の思い出が、「面白いおじさん」になってしまってとても悔しいです!
【営業時間】
月〜金/9:30〜22:30 土/8:00〜23:00 日/8:00〜21:00
【住所】
埼玉県ふじみ野市大原2-1-32 ヤオコーふじみ野大原店2F
【アクセス】
東武東上線「上福岡駅」東口下車 徒歩約12分